心を楽にするために振り返る子育て

子供を励ます(はげます)

気になる検索キーワード

たぶん、親御さん、または、学校の先生が、次のような状況で、ネットを調べていたのだろうと想像しました。

  1. 元気がなくなってしまっている子供に、どのように接したら良いのかが分からない
  2. 元気がなくなってしまっている子供に、元気になってもらいたい
  3. 自分の子供の励まし方に疑問を持っている

実際の検索ワードは「子供をはげます」なのですが、「励ます」ということで書いてみます。

励ますの同義語 – 類語辞典(シソーラス)によれば、「励ます(はげます)」の類義語として次のようなものが挙げられています。

 個人・友人などを励ます

力づける ・ 勇気づける ・ 励みを与える ・ 慰めを与える ・ 応援する ・ 激励する ・ 声援を送る ・ 発奮させる ・ 鼓吹する ・ 奮起を促す ・ (~に)エールを送る ・ (~が)刺激になって ・ 愛のムチをほどこす ・ 目をかける ・ 「(先祖が)見守って(いる)」

部下・集団などを励ます

叱咤激励する ・ 叱咤する ・ 督励する ・ 督戦する ・ 尻をたたく ・ ハッパをかける ・ 檄(げき)をとばす ・ 奨励する ・ 勇み立たせる ・ 奮い立たせる ・ 鼓舞する ・ ムチを入れる ・ 一層の力を出させる ・ 拍車をかける ・ 駆り立てる ・ 勢いづかせる

一応、「慰めを与える」という言葉が含まれていますが、その他のほとんどは、「今持っているパワーを、更にアップさせる」といった意味です。

逆に、今パワーを持っていない人を励ますことはできないということになります。

この類義語辞典の情報を見れば、「落ち込んだ人を励ます」という文章は、日本語としては正しいかもしれませんが、意味的には間違っていることが、何となく分かるのではないでしょうか。

一般的に「鬱病の人を励ましてはいけない」と言われていますが、その意味も、何となく理解出来たのではないでしょうか。

人に生じる感情には、ポジティブ系の感情と、ネガティブ系の感情があります。

いずれの感情も、適切に排出すれば、すっきりして楽な気分を取り戻すことができます。

しかし、排出せずにため込んだままにしてしまうと、モヤモヤとしてしまい楽な気分を取り戻すことができません。

「元気がない」というのは、ネガティブ系の感情を排出することができずにため込んでしまっている状態と理解することができます。

ポジティブ系の感情は、誰かに自分の気持ちを話し、共に喜んでもらうことが、感情を排出する最善の方法です。

では、ネガティブ系の感情の場合はどうでしょう?

  • ただ、そばに寄り添ってもらう
  • そして、話(感情)に、耳を傾けてもらう

そうすれば、次第にネガティブ系の感情排出され、楽な気分を取り戻していきます。(30分も泣けば、ずいぶんと楽になるはずです。)

これは、一人きりでは、すっきりと楽な気持ちを取り戻すのは難しいところがあります。

「誰かに一緒に居てもらう」ということがとても大切です。

自分の感情を一人きりで我慢することが習慣になってしまっている人は、せっかく誰かが一緒に居てくれても、一人きりのイメージを持ち続けていることが多いです。

ですから、もし、一緒に居てあげている相手が、いつまでもつらそうにしていて、どうしてあげれば良いのかが分からなくなって困ってしまったときは、

  • あなたは、今、一人じゃないよ
  • 私は、あなたがつらいってこと、ちゃんと知っているよ

といった言葉をかけると、一人きりでいるイメージから、一緒にいる現実へと引き戻すことができると考えています。

きっと、楽な気持ちを取り戻してもらう役に立つはずです。

ということで、元気のない人に、元気を取り戻して欲しいと願っているときは、

  • そばに居てあげて下さい。
  • そして、その人の感情を聞いてあげて下さい。
  • ため込んでいる感情をはき出させてあげて下さい。

励ますのは、何かに情熱を燃やしている人に対してだけにして下さい。

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