人には、人の好き嫌いがあります。
この好き・嫌いは、容姿や清潔感などのことを指していることもありますが、ほとんどの場合は、その人の性格を指していると思います。
人によっては、『 性格 = 人格 』 といったニュアンスから、その人の存在そのものを指すようなイメージへと広がることがあります。
また、人によっては、「あの人の○○なところは苦手だけど、▲▲のところは好き」というように、その人の特性の一部として捉えている人もいます。
しかし、この場合でも、苦手な部分が増えてくると、トータルとして「その人を嫌い」と評価することにつながっていきます。
人は、生まれたときに、次のような違いがあると思いますか?
- 人に好かれる性質を持って生まれてきた
- 人から嫌われる性質をもって生まれてきた
心について整理した結果、まず、第一段階としては、次のような結論に至りました。
- もしかしたら、『人に好かれる性質を持って生まれてきた』ということは全員に当てはまるかもしれない
- 『人から嫌われる性質をもって生まれてきた』ということは、まずない
なのに、「あの人は嫌いだ」と言われる人は存在するのですが、それはどういうことなのでしょう?
私がたどり着いた最終結論は・・・・。
- 私たちが、誰かのことを嫌いだと言っているのは、性格や人格といった相手の存在そのものに近い部分のことではない
- 実は、それは、その人が学習によって身につけた条件反射による反応を指している
「あの人は嫌いだ」とか「あの人の▲▲が嫌いだ」という言葉を、「あの人の○○のときに▲▲する条件反射の反応が嫌だ」というように言い換えてみて下さい。
すると、これまでは「理解できない」と決め付けていた相手に対して、「どんな事情があって、そのような反応を学習することになったのだろう?」と、その事情を理解しようとする余地が生まれると思います。
そして、相手はその事情を教えてくれるかどうかは分かりませんが、そんな条件反射を身に着けなければならなかった事情が確実にあるのです。
「事情があるかもしれない」と思えば相手を許せるかもしれないし、実際の事情が分かれば相手を許せると思います。
また、「相手が事情を分かってくれようとしている」と思えれば、突っ張って生きていくことから解放される人は多いはずです。
このような考えが、当たり前のこととして、みんなの中に浸透していけば、きっと日本は優しい国へと変わっていくだろうと思います。
※次のページでも説明していますので、参考にして下さい。
–> 心を苦しめる重大な思い込み (サイト名:私の理解した心の全て)
それと、親の「泣いた子供への接し方」と子供が身に付ける性格の傾向性の関係 (サイト名:子育ての回想と試行錯誤と解釈)も参考になると思います。
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