イメージ療法について説明する動画を作りました。
相変わらず、紙芝居形式の動画です。(全8本)
最初の「『自分を不自由にする嫌な感覚』に対処する方法」という動画が、メイン動画です。
感覚や感情をイメージの中で物質化して解消する方法を説明しています。
残り7本の補足動画では、「なぜ、イメージ化して対応できるの?」という理屈を説明しています。
人によっては、内容に拒否反応を起こすかもしれませんが、
自分では、ちょっと面白い考え方をご紹介できたと思っています。
お時間の無い場合は、とりあえず、次の4つは見下さい。
【全編再生リスト : 「自分を不自由にする嫌な感覚」に対処する方法 】
関連する投稿もありますので、そちらの方も、よろしくお願いします。
【関連動画】
■心の解釈 ・・・ 第5部 私たちの現実
http://www.library.pureheart-counseling.com/interpret/part-5-our-reality/■心の解釈 ・・・ 第6部 言葉と思考
http://www.library.pureheart-counseling.com/interpret/part-6-words-and-thoughts/■精神分析的な解説
http://www.pureheart-counseling.com/psychoanalysistic
動画では、便宜上、
- 「視覚」への刺激によって、視覚の記憶によって補われる
といった表現にしました。
しかし、実際は、
- 「視覚」への刺激によって、関連する記憶(視覚・聴覚・触覚・臭覚・味覚 …、物語の記憶・感情の記憶…)が、可能な限り呼び出される
と考えられます。
同じように、「聴覚」への刺激によっても、「触覚」への刺激によっても、「臭覚」への刺激によっても、「味覚」への刺激によっても、関連する記憶が呼び出されると考えられます。
ひとつの場面において、私たちの知覚空間に作り出されるイメージは、 上図のように、
- いろんな感覚
- いろんな感覚によって呼び起こされた「いろんな感覚の記憶」
が入り交じって混沌としたものだと考えられます。
少し話は変わります。
この世の中には、無数の出来事や情報が存在します。
それらから、マスメディアが、何らかの価値基準によって選択した情報、私たちに伝えられます。
私たちが知るのは、この世の中に無数に存在する出来事や情報のほんの一部に過ぎません。
記事には各記者たちの解釈が入り込んでいるので、そんな一部の情報でさえ、真実である可能性は低くなります。
ですから、マスメディアが発信するあらゆる情報を、漏らすことなく収集したとしても、決して、世の中の真実を知ることが出来ないということは、想像できると思います。
他人から与えられる他人の価値基準で選ばれた情報だけで、本当の真実にたどり着けるとは思えません。
しかし、私たちは、そんな情報を寄せ集めて、自分の頭の中でつじつまが合うと、真実が分かったという錯覚に陥ってしまいます。
私たちが、自分の置かれている状況を把握したり、起こった出来事の原因を突きとめたりするときも同じです。
混沌とした知覚空間から、自分の基準によってイメージを選び出し、それらをつじつまが合うように組み立てているに過ぎないという側面があるのです。
また、話は変わります。
以前、POP(プロセスワーク)のワークショップに参加したときのことを思い出しました。
ずいぶん前のことなので、実際の内容は覚えていないのですが、ある演習がありました。
まず、禅の公案が紹介され、演習が始まりました。
【演習】
- その公案をヒントに、「悩んでいること」を解決する方法を考えること
極端な例で示すと、
- 「悩んでいること」 を 「車を運転中、信号が赤に変わったので、停車した」ということをヒントにして、解決方法を考える
といった感じになります。
- 「悩んでいることとは全く関係のないこと」を参考にして、解決を導き出そうとすることに、何の意味があるのだろう??
ワークショップでは、そのように思いました。
でも、今、振り返ってみると、
- 「意識したことを結びつけても、意識していないことを結びつけても、大して違いはない」ということを前提に考えられた演習だったのかな?
と思えています。
「本人の意識によっては、何とでも結びつく」ということを、逆に考えると、「何とも結びつける必要はない」ということもできると思います。
そのように考えると、この投稿で紹介した動画のように、「簡単なイメージ」として対処してしまうのが、最も簡単で、最も適切な方法なのかもしれないと思えます。
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