35. 心理カウンセリングの目的
読むカウンセリング 2014/03/15
こんにちは、ピュアハート・カウンセリングの田中です。
ソチ・オリンピックでは、色々な感動がありました。
中でも、私は、フィギュアスケートの浅田真央ちゃんのフリーの演技後の様子に感動しました。
あの場面を見て、涙を流した人は、多いと思います。
その後、NHKの番組で、お姉ちゃんの浅田舞ちゃんが、真央ちゃんへの思いを語っていたのを見て、また、泣いてしまいました。
もう一度、お姉ちゃんが話しているところをみたいと思って、YouTubeを探したら、動画がアップされていたので、ご紹介します。
心理カウンセリングの目的
真央ちゃんの演技が終わるシーンが4分20秒のあたり、その後、スタジオに切り替わり、お姉ちゃんへのインタビューになります。
このお姉ちゃんの話を聴き、様子を見ていて、これが心理カウンセリングの目指している状態だなと思いました。
心の苦しみからなかなか解放されない人は、「感情が生じた自分は受け入れられない」という意識が強く、自分を温かく見守ってくれる人をイメージするのが苦手なところがあります。
つらい思いになったときや、嬉しい気持ちになったときには、
■それに至った経緯を理解しようとしてくれる人
■そのときの自分の気持ちを推し量ってくれる人
が、存在するような気がしません。
失敗したときやつらい気持ちになったときには、
■失敗したこと責められる
■つらい気持ちになったことを責められる
そんな雰囲気を感じてしまいます。
そして、そんな雰囲気に追い詰められて、苦しくなってしまうのです。
でも、もし、自分がその感情に至った事情の全てを理解して、感情を受けとめてくれる人がいたらどうでしょう?
そんな人が、たった一人でも存在してくれれば、それだけでずいぶん気持ちは楽になります。
きっと、苦しさに追い詰められることもなくなります。
心の苦しさの原因は、「心の問題」ではありません。
■自分の味方をイメージせずに、批判する人ばかりをイメージしてしまう習慣
が原因なのです。
ここを理解すると、心理カウンセリングの意味が分かってきます。
ほとんどの人は、心理カウンセリングは心の問題を解決する方法だと理解していると思いますが、そうではないのです。
心理カウンセリングの本当の目的は、自分の味方をイメージできるようになることです。
そのような人が、実際に存在しなくても、イメージできるだけで、心の苦しさに追い詰められなくなるのです。
こう考えると、心の苦しさの解決も、そんなに難しいことではないように思えてきませんか?
これらのことを頭の片隅に起きながら、この動画を見てみて下さい。
舞ちゃんの話を繰り返し聴くと、「自分を温かい気持ちで見守ってくれる人」をイメージする基礎作りになると思います。
そして、ソチ・オリンピックのショートプログラムの後、苦しい気持ちになっていたであろう真央ちゃんと自分を重ねて、舞ちゃんが真央ちゃんに語る内容を参考に、自分の気持ちが救われる言葉を思い浮かべる練習をしてみて下さい。
きっと、心理カウンセリングと同じような効果が得られると思います。
自分のことを温かく見守ってくれる人のイメージが直ぐに浮かぶようになれば、苦しさに追い詰められることはなくなっているはずです。
ブログ「読むカウンセリング」で、もう少し詳しく説明していますので、よろしければどうぞ –> http://bit.ly/Of1Trd