第07回 新しく始めた事が続かない!?
(2005/06/16)
「よし、今度は頑張ろう!」、そう意気込んで始めたのに、
・どうして、長続きしないのだろう?
・自分には、忍耐力や頑張りが足りない・・・・
そんな風に、自分自身を責めてしまうことがあるかもしれません。
でも、そう考えてしまうと、本質から遠ざかってしまうような気がします。
それを正しく表現すあると、次のようになるのかもしれません。
○やりたくなかった事を、いつまでも続けずに、きちんと止める事が出来た。
そう考えてみると、素朴な疑問が浮かび上がってくるだろうと思います。
●どうして、やりたくない事を、無理に始めてしまうのだろう?
座禅のお話に次のようなものがあります。
ある僧が悟りを得ようと、毎日毎日、一生懸命に座禅をしていました。
そこへ老師がやってきて、僧に問いました。
◇老師:どうして、そんなに一生懸命に座禅をするのですか?
○僧 :悟りたいと思っています。 すると、老師は、傍らに落ちていた瓦を拾って磨き始めました
○僧 :老師は、何をしているのですか?
◇老師:瓦を磨いて鏡にしようと思っています。
○僧 :瓦が鏡になるわけが無いじゃないですか!?
◇老師:それでは、座禅をすれば、あなたは、悟れるのですか?
『瓦を磨いて鏡に』と言われれば分かり易いのですが、それが、「仕事の能力を磨いて自信をつける」とか、「語学力を高めて~~」とか、「お金持ちになって~~」などとなってくると、もっともらしくなる分、分かり難くなってしまうのです。
「何かが解決するかもしれない・・・」、そんな漠然とした期待から何かに取り組もうとしている時、その原因を考えたり、何かにがむしゃらに取り組もうとしたりする事はしばらくの間お休みにして、「自分を 何かへと駆り立ててしまう心の中の感覚」の有無を確かめてみると、何かのヒントをつかむきっかけになるかもしれません。
次回からは、悩みの本質と言えるかもしれない「何かへと駆り立てる心の中の感覚」に関連した内容を書かせて頂く予定にしています。