心を楽にするために振り返る子育て

33. 「プラスの気持ち」と「マイナスの気持ち」と「感情」

読むカウンセリング 2013/10/09

こんにちは、ピュアハート・カウンセリングの田中です。

「プラスの気持ち」と「マイナスの気持ち」と「感情」

先日、小学校の参観に行って、気づいたことがあります。

国語の授業だったのですが、「プラスの気持ち」と「マイナスの気持ち」ということがテーマでした。

教科書の文章から、「プラスの気持ち」と「マイナスの気持ち」に当たる表現を児童に発表させていました。

色々な発表があった中で、1点だけ引っかかったものがありました。

それは、「悲しい」気持ちが、「マイナスの気持ち」に分類されたことです。

たぶん、私も、心理についてあれこれと考える前だったら、「悲しい」気持ちを「マイナスの気持ち」に分類することは全く気にならなかったと思います。

でも、今回は、ものすごく違和感がありました。

はじめは、どうしてなのか分からなかったのですが、しばらく考えて、違和感の理由が理解できました。

私の思う「プラスの気持ち」と「マイナスの気持ち」は、例えば、次のようなものです。

■プラスの気持ち

気になる人と仲良くなりたいと思った。

■マイナスの気持ち

気になる人がいるけど、どうせ仲良くなれないと思って諦めた。

つまり、「望みを大切にしようとする気持ち」はプラスの気持ちで、「望みを大切にしない気持ち」はマイナスの気持ちということです。

これらと、「悲しい」とか「嬉しい」という感情は、同じように扱えないと思ったのです。

そして、感情は、「プラスの気持ち」とか「マイナスの気持ち」とかに分類はしてはいけないのです。

「感情」は「感情」なのです。

感情は、吐き出さずにいたら、楽な気分には、なかなか戻りません。

逆に、感情は、嬉しさでも、悲しさでも、それを吐き出して楽な気分を取り戻すことができます。

それは、誰かに親身に話を聴いてもらえば実現できます。


「感情」とは、そういうもの、つまり、感じて排出するものなのです。


そのような性質の「感情」を、「プラスの気持ち」や「マイナスの気持ち」に分類していると、次のような状態を引き起こす可能性があります。

■つらい、悲しいといった「ネガティブ系の感情」を否定して、受け入れられなくなる

■「感情」を受け入れられないから、吐き出せなくなる

これは、心の苦しさを一人で抱え込むようになってしまう要因の一つだと思います。

今回気づいたことは、以上です。

久々に学校の授業を聞いて、良い勉強になりました(笑)

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