ブログ移転のため、 2012年6月11日の投稿を転載しています。
ブログのタイトルを『これからの社会』なんて、大げさな名前にしてしまって 身動きが取れなくなっていたのですが、 これからはタイトルを気にせずに、気楽に投稿することにしました。
まずは、トキのこと 昔から日本に住み着いていたトキは、数年前に絶滅してしまいました。
その後、環境省?は、 中国?かどこかからトキを連れてきて、佐渡ヶ島に土着させよう と何か色々としています。
NHKも含めて、テレビでは、この行動を当たり前のように報道しています。
みなさんは、この「他所から連れてきたトキを、佐渡ヶ島に土着させようとする計画」をどう思いますか?
これを簡単に表現すると
- 起こってしまったことを、『無かったこと』にすることで、何かを解決しようとしている
と表現できます。
一見、違うように思えるかもしれませんが、以前「読むカウンセリング」でご紹介した
- クローン猫売れず、廃業へ 米企業「毛の模様が違う」
にも似ています。
人の心の話です。
人は、何かを失ったとき、次のような状態に陥ることがあります。
- 戻らないことを元に戻そうとすることに意識を集中させると現実を受けなくて済む
- なくなる前の状態ばかりを思い出すことで現実に直面しなくて済む
でも、このようにしていると、 いつまでも心の深い部分に自覚できない悲しみをかかえてしまい、 自覚できない悲しみによって、心が苦しい状態がいつまでも続いてしまう ことになります。
そんな時に、カウンセリングではグリーフワークということをすることがあります。
簡単に言うとお別れの儀式です。
- きちんと現実を受け止めることで、これまで触れないようにしてきた自分の悲しみに気づき、その感情を吐き出す
ということをします。
悲しみを吐き出して、きちんとお別れが出来れば、
- 『元の状態』或いは『元の状態に戻そうとすること』への執着から解放され、前に進んでいけるようになります。
トキの話に戻します。
どうです?
環境省がしていることの不自然さを感じて頂けましたか?
(環境省がやっていることの動機は、ある意味、ストーカーと同じ心理によると言えます。 他で色々絶滅させ続けていることから目を逸らさせるために、意図的にやっているのかもしれませんが・・・・)
トキの絶滅にそのような不自然な対応をする一方で、 今も、人知れず、環境は破壊され、そこに存在した動植物は消え続けています。
もし本当に「トキが絶滅したこと」に危機感を感じるとしたら、 本来ならば、
- トキを絶滅させてしまったことを心から悲しみ、
- 同じ過ちを繰り返さないようにする方法を真剣に考え
- 誠実に対処する
という方向に進むべきなのだろうと思います。
もしかしたら、環境省には、「絶滅に対する国民の教育(自然環境を大切にする心を育む)」という意図があって、その象徴としてトキを利用している面があるのかもしれません。
もし、そうだとしたら、報道の仕方を、もう少し考えた方がいいでしょう。
トキが巣立ったとか、たぬきに襲われかけたとか言っている場合ではないように思います。
私としては、この件に、そんなに熱い思いは無いのですが、 絶対やめるべきだとか、続けるべきだとか言うつもりはありませんし、 一生懸命にやっていることなので、それはそれで良いことだと思います。
ただ、佐渡ヶ島のトキの一連の対応と報道に関する違和感を伝えたくて取り上げてみました。
トキの例は、ほんの一例です。 トキのことに限らず、そういった違和感を感じにくくなってしまっているところがあります。
それが、今の社会の問題なのだと思います。
(その本質は、もしかしたら、そのように誘導してしまっている報道の問題かもしれませんが・・・)
- 報道される解釈を鵜呑みにせずに、
- 報道から事実だけをピックアップし、
- 報道されない事実がある可能性も否定せず
- 事実に基づいて自分の頭で考えましょう
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