人は、地理的な地域、社会的な地域の中で、太古の昔から、命をつないできた。極論、地球誕生時からとも言っても良いかもしれない。
そして、その地域の中で生きていく術を、文化や習慣、風習として蓄積してきた。
格言とか、おばあちゃんの知恵とか言われるものも、その種の蓄積だろう。
ポイントは、
- その地域で生きるための知恵である
- 昔からの知恵の蓄積である
ということ。
近代化や最新科学に傾倒しすぎると危険だ。
なぜなら、『近代化』、『最新科学』などというと聞こえは良いが、そればかりになるのは、これまでの蓄積を全て破棄し、ゼロから再スタートするようなものだからだ。
また、元来、その地域では役に立つが、他の地域では役に立たないというものが多く存在しているはず。
そこで生きていくためには、とても大切な情報のはずだ。
アメリカで生きていくための知恵が、日本においてもいつも有効かというと、そうではない。
その辺を考えずに、異文化の目新しさに目がくらみ、なんでもかんでも受け入れてばかりいると、やはり、これまでの蓄積を破棄することになる。
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