
罪と罰(5) 人はなぜ罪を犯すのか?
自分が本当に求めているものに気付かず(気付けなくなってしまったため)、
その代替物で自己の欲求を満たそうとしている。
本当に求めているもの以外のこと(もの)で満たそうとしているので、
いつまでたっても心は満たされない。
そのため、特定の行動(代替のものを求める)を繰り返したり、
その行動をエスカレートさせたりしてしまう。
親が、子供に愛情を与えることを、「子供を抱きしめる」ということではなく、
ものやお金を与えることだと信じ、それを実践された。
また、子供の周りを取り巻く危険を排除することが子供を守ることだと信じ
そこに意識が集中していた。
そのため、嫌な出来事を経験して苦しい気持ちになっても、
親に抱きしめてもらうことは無かった。
子供が直面する問題は解決されることが多いのだが・・・。
(親が、このようなことに意識を集中させてしまうと、子供が好ましくない体験をしたときには、「だから、やめなさいって言ったのに!」、「言うことを聞かなかったお前が悪い!」と子供を責めることになりやすく、パニック障害のところでの説明につながるところがあります。)
例えば、アイスクリームを落として泣いている子供を抱きしめることなく、
新しいアイスクリームを買い与えて泣き止ませようとするのも同じ。
つらいときに抱きしめてもらい、嬉しいときに抱きしめてもらい、
何でもないときに抱きしめてもらうこと