例えば、次のような数の問題を考えて下さい。
【問題】
１７６４８ と ４８３９７ を合わせるといくつになりますか？
ここで、「足し算」という考え方を知っていれば、問題を次の数式に置き換えて答えを計算し、直ぐに答えを求めることが出来ます。
１７６４８ ＋ ４８３９７ ＝ ？
答えは、66045です。
では、「足し算」を知らなかったら、どうでしょう？
きっと、難しいことを考え始めると思います。
しかし、難しく考えても、答えを出せるものではありません。
心についても同じことが言えます。
【問題】
苦しい気持ちになったら、どうしたら良いですか？
苦しさを抱える人の多くは、この問題に次のような制約をつけてしまっています。
- 苦しい気持ちは、楽な気持ちにならない
- 苦しい気持ちを、直ちに楽な気持ちにする方法はない
「苦しい気持ちは楽にはならない」と信じ、「直ちに気持ちを楽にする方法」以外の方法で楽な気持ちを取り戻そうとすると、算数の問題の例と同じように、難しい思考にはまり込んでしまいます。
算数の例と同じように、難しく考えたところで、簡単には答えにはつながりませんし、第一、「直ちに気持ちを楽にする方法」は除外しているのですから、求めるものが得られるはずなどないのです。
また、困ったことに、そのような取り組みを長い間続けていると、「『足し算』っていう方法を使うと１０秒で答えが出せるよ！」と言われても、その方法をなかなか受け入れられなくなってしまいます。
「これまで、こんなに考えても答えが出せなかったのに、１０秒で答えを出せる方法なんかあるはずがない！」といった気持ちが、「足し算」を受け入れることを拒絶してしまうからです。
心の苦しさを解決しようとするときにも同じように生じがちな「苦しい気持ちを直ぐに楽にする方法」に対する拒絶反応を少しでも和らげることが出来ればと、「心が苦しくなる理由」を簡単な動画にしてみました。
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